代表挨拶
MESSAGE
Social Knowledge Consultant モジュール化による知的資本・人的資本経営を提唱。人と組織の暗黙知をDX対応型に形式知化・構造化。実践知を教育に活用するナレッジ・マネジメントを提唱している
株式会社ベーシック 代表取締役 田原 祐子
一般社団法人ナレッジマネジメント・ラボ 代表理事
学校法人先端機構 社会構想大学院大学 実務教育研究科 教授
日本ナレッジ・マネジメント学会理事(新産業革命研究部会長)
サンヨーホームズ株式会社 社外取締役 監査等委員
兼松株式会社 社外取締役
厚生労働省「民間教育訓練機関における職業訓練サービスの質向上の取組支援事業」に係る
運営協議会および認証委員会委員
日本の強みを活かした経営とは?
“暗黙知”を形式知化し、企業内教育と学習に生かす
日本には、欧米にはない、多くの強みがあります。たとえばそれは、ホスピタリティに溢れ、勤勉で緻密に業務を遂行することであり、何よりも“和”を重んじることでしょう。
しかし現状は、日本の強みを生かすことなく、欧米の経営スタイルをそのまま鵜呑みにしているようにも思えます。
コロナ禍によるテレワーク導入で、ジョブ型雇用を取り入れる企業が増えていますが、ジョブ型の組織をつくることが目的ではなく、従来のメンバーシップ型雇用では、業務分担や責任・権限が明確でなく評価もあいまいであり、やる気ある社員のモチベーションダウン・退職の一因であることが、課題の本質ではないでしょうか?
先進国の中でも、日本では、自律的キャリア形成意識の希薄さ、知識やスキル不足、リカレント教育など社会人の学びの遅れなど、企業内人材教育に関するさまざまな課題が浮き彫りになってきました。
これらの課題は、実は「過去の成功体験から脱していない、人材に対する教育・学習のあり方にも起因しています。
かつて、“Japan As No.1”と言われ一世風靡したころは、高度成長期で伸び盛りで製造業が7割を占めていました。工場や製造の現場では、品質のばらつきがないよう「言われたことを、言われた通りに実行する」人材が求められていました。
しかし、いまや、製造業は3割に減少し、逆転して7割を占めるホワイトカラーやサービス業には、「気づき、考え、創意工夫する」人材こそ求められています。さらには、事業や組織を俯瞰しながら、細やかな部分と合わせて統合的にとらえる“システム思考”や、アジャイルにゼロから新たなサービスを生み出す“デザイン思考”が求められています。
そして、私が長年さまざまなコンサルティングを通じて感じたのは、「現場には、多くの知恵(Knowledge)が散りばめられている」ということです。ところが、その素晴らしい知恵(Knowledge)は、「背中を見て育てる」「見よう見まね」という方式で継承されており、ここにもう一つの課題がありました。もし、それらが“暗黙知”のままであり、文字や文章、音声や映像などの“形式知=目に見えるもの”になっていないならば、その人がいなくなれば、限りなくゼロになってしまう、はかないかげろうのようなものです。これまでの日本の組織は、「あうんの呼吸」を読むハイコンテクストでしたが、これでは、再現性がなく、デジタル化することが不可能です。
今こそ、“暗黙知”を形式知化し、形式知化した“暗黙知”で人材を教育し、それらを組織で共有・活用・蓄積・発見しなくてはなりません。
かつては、特許出願件数が世界1位であった日本は、1990年代に、『知識創造企業』(一橋大学名誉教授野中郁次郎氏、ICU学長竹内弘高氏、共著)が海外で一世を風靡したように、知恵を生み出す素晴らしい潜在パワーを秘めています。
“暗黙知”、すなわち、知恵(Knowledge)があれば、新しい事業、サービズ、ビジネスモデルなどを自在に生み出し、DX(Digital Transformation)・CX(Corporate Transformation)・SX(Social Transformation)を実現することも、AIと共創することさえも実現していくのです。
日本の強みを活かし、和を重んじ、人と組織を育む、弊社が長年多くの企業(企業のさまざまな部門、学校、幼稚園、病院、介護施設、士業、伝統工芸社など)で実践し集大成し、全国能率大会で3度実践論文として表彰された、「フレーム&ワークモジュールⓇ」メソドロジーは、和=「部分最適ではなく、全体最適と調和」を重視するため、業務をモジュール化(分解)することからスタートします。さらに、業務のみならず、私たちが日本という文化と風土の中で育んできた、世界も注目する、“匠の技”、“ホスピタリティ”、“気配り”を、誰もが簡単に“再現”できるのです。フレーム&ワークモジュール®という『システム思考&デザイン思考&教育・学習』で構成されたメソドロジーが、これまで叶わないと思われていた、人・組織・企業の夢を実現します。
私たちは、日本の素晴らしさと組織の和を重んじるこのメソドロジーが、日本のみならず、国境や文化を越え、世界中すべての人材の知恵と暗黙知(ナレッジ・ノウハウ)を共有化・蓄積・活用する、日本発の世界標準メソドロジーとなることを、心から願ってやみません。
そして、先人が切り拓いてくださった、ダイナミックな知のスパイラル*¹を生み出し、ワイズカンパニー*²を実現し、知的好奇心にあふれた人と組織を創造しようではありませんか。このノウハウを、惜しみなく、ひとりでも多くの皆さまに、学び、活用していただくために、長い年月をかけて醸成した、人的資本・知的資本の価値向上に繋がる【“知恵(Knowledge)”を、教育・学習する組織を構築するしくみ】が、やっとお届けできることに、この上ない喜びを感じています。(注釈:*¹*²ともに、『ワイズカンパニー』野中郁次郎氏、竹内弘高氏共著)
田原祐子Profile
1959年生まれ。広島大学附属高校、関西学院大学卒業後、外資系人材派遣会社の教育トレーナー、経営コンサルタント会社の新規事業室長を経て、1998年に株式会社ベーシックを設立。東北大学産学連携教育イノベーター育成プログラム修了。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科博士課程(在籍)。
机上論ではなく、徹底した現場主義で、現場の実践指導から理論化し、「暗黙知」を「形式知化」する「フレーム&ワークモジュール®」というメソドロジーを開発。
営業ノウハウ・ナレッジを体系化・仕組み化・システム化して、クライアント内に自立・自走できる強固な売れる仕組みを構築し、人材育成と実績向上に寄与する。全都道府県で指導した会社は1500社以上、育てた営業マンは13万人以上にのぼり、人材や企業の強みを引きだし、やる気溢れる組織や人材の育成に余念がない。また、電力会社のイノベーションであった「オール電化」の売上を、全都道府県全電力会社を行脚してシェアを逆転させ、一部上場企業や役員クラスのクライアントから絶大な信頼をよせられ、多くの販売戦略関連本社プロジェクト(営業人材育成・営業&マーケティング戦略、システム企画・導入支援、ガイドライン・マニュアル等の拡販スキームを構築)を手掛け実績を上げる。
2014年、世界46カ国が集うICMCI(国際公認コンサルティング協議会カンファレンス-2014年ソウル開催-)にスペシャルゲストとして招かれ、フレーム&ワークモジュール®のノウハウと成功事例についてスピーチを行う。
2015年は、公益社団法人全日本能率連盟主催 第67回全国能率大会において、論文「フレーム&ワークモジュール®」を活用した本当の意味の“働き方改革”~実績向上・時間短縮・人材育成・組織開発・ナレッジ共有化のためのアプローチ~」が、全日本能率連盟賞を受賞。2016年、2018年と、第68・69回全国能率大会において、全日本能率連盟賞・優秀論文賞を受賞。
著書に、『マネージャーは「人」を管理しないでください』(秀和システム)、『70倍自動化営業法』(中経出版)、『あなたは、部下のやる気をなくさせていませんか?』(インデックスコミュニケーションズ)、『女性を味方につければ、仕事は9割上手くいく』(学研パブリッシング)など、計15冊がある。
プレジデント・プレジデントオンライン・Big Tomorrow・宣伝会議・朝日新聞・毎日新聞等にも取り上げられ、連載等の執筆活動も精力的に行っている。
資格・理事・会員・審査員
【資格】
- 国際公認経営コンサルティング協議会認定CMC(Certifi ed Management Consultant) 国際ライセンス番号CMC25020
- 公益社団法人全日本能率連盟マスター・マネジメント・コンサルタント認定番号L-MCMC25022
- GCDF-Japan キャリアカウンセラー(米国CCE,Inc.)
- 東北大学産学連携教育イノベーター育成プログラム修了
- 東京大学エクステンション株式会社 データサイエンススクール 事業マネジメントコース修了
- 都市経営プロフェッショナルスクール公民連携事業課程修了
- 公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会 VEの基本講座修了
- 一般社団法人 日本取締役協会主催 社外取締役トレーニング修了
- 一般社団法人 日本取締役協会主催 第24回経営幹部のためのコーポレート・ガバナンス研修修了
- サリー・ヘルゲセン「グローバル基準で活躍できる女性リーダー育成法を学ぶスペシャルプログラム」修了
- ビジネスコーチ株式会社 エグゼクティブコーチプログラム修了
- TPI(ルー・タイス)ファシリテーター認定
- 介護離職防止対策アドバイザー
- 不動産後見取引士
- 文部科学省後援ビジネス系検定秘書検定一級
- 一般財団法人 日本健康開発財団 温泉健康指導士認定
【理事・会員】
- 一般社団法人フレームワーク普及促進協会 代表理事
- 日本ナレッジ・マネジメント学会理事(新産業革命研究部会長)
- 公益社団法人全日本能率連盟会員
- 日本経営システム学会正会員
- 人工知能学会正会員
- ビジネスモデル学会正会員
- 日本女性エグゼクティブ協会JAFE 会員
- 関学経済人会会員
- 環境省 「チーム 新・湯治」 メンバー
- 慶應義塾大学武藤佳恭研究室研究員
- 公益社団法人 日本監査役協会会員
- 特定非営利活動法人 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会員
- サンヨーホームズ株式会社 社外取締役 監査等委員
- 兼松株式会社 社外取締役
【審査員・委員】
- 厚生労働省「民間教育訓練機関における職業訓練サービスの質向上取組支援事業」に係る運営協議会および認証委員会委員(2021~2023 年)
- ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック審査員
2007・2008・2009・2010 年度(国土交通省、経済産業省後援) - 経済産業省委員(2014・2015 年)